杜仲茶とは中国大陸中西部のみに生息するトチュウ科の落葉高木の葉を原料として作られたお茶です。中国では、杜仲の樹葉を古くから王族や貴族の間で愛飲されてきました
杜仲は、中国で薬として扱われ高血圧症、動脈硬化症の患者に投与されていました。化学的につくられた薬と違い、胃腸障害やアレルギーなどの副作用に悩まされることなく、効き目が穏やかで、体に優しいといわれています。有効成分であるゲニポシド酸は副交感神経に作用し平滑筋を弛緩させ血流抵抗を低下させることで、血圧を降下する働きがあります。さらに高血圧症からくる、目まい、腰痛、しびれ、血栓などにも良いとされるので、現代社会に多い、肉や脂の多い食習慣の方に良いとされています。
杜仲に含まれるゲニポシド酸は中性脂肪や内臓脂肪蓄積を抑制したり、インシュリン抵抗性を改善する効果が期待できます。また、内臓脂肪の減少や体重増加の抑制に働きかけるアディポネクチンを増加させるため、これらが複合的にメタボリックシンドロームを予防することが期待されます。
杜仲に含まれるピロレジノール・ジグルコサイドには、体内の不要な水分や塩分を排出させる働きがあります。心臓や肝臓などの負担を軽減し、むくみをとり、血行障害にも働きかけます。また、頻尿にも効果があるといわれています。
杜仲茶に含まれるイリドイドは記憶力の低下を防いだり、認知症を予防する効果があります。
五性:温 五味:甘 帰経:肝、腎
独特のクセが少しありますが苦みはないので、ブレンドするとクセは和らぎます。
安徽省