桑の葉茶

桑の木は歴史的にみても地理的にみても世界中の人々ともっともつながりの深い植物です。英語のマルベリー(mulberry)は日本では「桑の実」と呼ばれますが、ブルーベリー、ブラックベリー、ストロベリーなどと同じ漿果の意味をもつベリーの仲間です。和名の桑は「食う」が変化した言葉で、解雇に食べられる様を表します。「桑」の文字は中国の堅骨文字(BC1200〜1050)に始めて登場し、この外に蚕、糸、絹という文字も同時に出土し、桑が養蚕のために使用されていたことを示します。この桑葉は英語ではマルベリーリーフ(mulberry leaf)と呼ばれます。桑の葉は蚕が食する唯一の植物です。蚕は桑の葉が発散するcis-ジャスモンの香りに感じて食べると言われています。

 

桑の葉茶

桑の葉茶は古くて新しい健康食品素材です。高血糖や高脂血症、肥満などを解消し、からだの中から余分な水分を排出し、便秘を解消する東洋伝統な民間薬です。特に高齢化社会の進展と食生活の変化に伴って増加しつつある生活習慣病に対する役割が期待されます。

 
桑の葉茶

桑の葉茶の効果

  1. 血糖値を改善し、糖尿病を予防します。単に腸管からのグルコースの吸収抑制以外にも、すい臓のランゲルハンス島β-細胞も保護してインスリンの分泌を促進します。
  2. アテローム性動脈硬化を予防します。血中の過剰な中性脂肪やコレステロールを除くことで血液をきれいにして、高脂血を改善して動脈硬化を予防し、ひいては肥満の改善にもつながります。
  3. 血圧を改善します。
  4. 血栓を予防します。
  5. 体のむくみをとります。単なる利尿作用ばかりではなく、細胞内に溜まった余分な水分を排泄する利水作用に由来します。
  6. 食物繊維により腸内細菌を活性化して便秘を改善します。
  7. 抗酸化作用で肝臓を保護して老化を緩やかにします。
  8. 発ガンを予防します。
 

桑の葉の最大の効能は血糖値改善

 桑の葉茶の最大の効能は血糖値を改善して糖尿病を予防することです。これは臨床試験でその有効性が証明されています。

 含まれているデオキシノジリマイシンとフラボノイドがその効果の主役ですが、その他の成分の寄与もあって抽出された単独の成分より、桑の葉それ自体の効果の方が大きいと考えられています。

 

次に重要なのは循環器系の改善

 次に重要なのが循環器系の改善です。抗高脂血症、抗コレステロール血症を改善し、悪玉のLDLコレステロールの酸化を抑制し、善玉のHDLコレステロールを増やしてアテローム性動脈硬化を予防します。これはタイ国の臨床試験で証明されましたが、日本での臨床試験での有用性はやや弱い結果でした。

 抗肥満作用、血圧低下作用もあり、糖尿病に伴う合併症に有用な外、ダイエットや生活習慣病の軽減に貢献できるものと思われます。

 これらの改善は酸化ストレスを軽減するポリフェノール成分の抗酸化作用に起因するものと考えられますが、デオキシノジリマイシン、γ-アミノ酪酸(GABA)、β-シトステロール、食物繊維、クロロフィルなども寄与しています。

 

桑の葉茶の飲み方

 小さじ2杯程度(約3g)の葉に80〜90℃のお湯を注ぎ1〜2分ほどで飲みます。

 渋みはなく、緑茶のようなカフェインも含まれず、含まれている糖やアミノ酸で若干甘みを感じます。

 重要な有効成分であるデオキシノジリマイシンは最初の煎じ液でほとんど抽出されます。2番目の煎じ液にはポリフェノールや可溶性の食物繊維などが溶け出してきますが、完全ではありません。

 血糖抑制のためには、最初の煎じ液をかならず食事の直前に飲むことが必要です。

 一方アンチエイジングや美容には、2番目の煎じ液を食後に飲むことを薦めます。

 最後に味はありませんが、残った固形物をまるごと食べることでマルベリーリーフの効能が全部吸収できます。

 

マルベリーの恵み

井上重治著


桑の葉茶

販売価格700円(税込756円)


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