涼性のお茶、温性のお茶

 医食同源が基本の中国では、中医学の観点からお茶も「涼性」と「温性」に区別され、体調や季節によって飲み分けることで健康維持しています。

 たとえば、緑茶や白茶など発酵度が低いお茶は体を冷やす「涼性」に属すると考えられていて、主に暑い季節に飲まれます。冷えは万病の元といわれ、特に女性は体を冷やし過ぎないように気をつけた方がよいため、涼性のお茶は飲むタイミングに気をつけている方も多いのです。また、緑茶には免疫力をアップする効能があることから、インフルエンザ予防のために冬期に飲むこともあります。朝に一杯、緑茶を飲むことで、免疫力を高めるのです。

 逆に紅茶など、十分に発酵されているお茶は体を温める「温性」に属すると考えられ、秋から冬にかけてよく飲まれます。体を芯から温めることで内蔵の働きもよくなり、新陳代謝が上がり、ダイエット効果につながります。無理に排出させるのではなく、その人の「適正体重に戻す」ことで、健康な体を維持させるのが「温性」のお茶の大きな特徴です。

 また、白茶には解熱作用があることは中国ではよく知られていることです。特に幼児に麻疹の熱冷まし効果においては抗生剤よりよいと、薬として常備している家庭も多くあります。

 お茶は起源を辿れば、薬として飲用されていたもの。紅茶が中国からイギリスに渡った当初も、薬としての効果が大々的に宣伝され、健康に良い飲み物として広がりました。今でも中国では、体調や季節に合わせてお茶を飲み分けることで、健康増進に役立てています。

 中国茶は香りよく、美味しいだけでなく、中国においては実用性もかねた、生活に根付いた飲み物なのです。

 
白牡丹

上の写真は白茶「白牡丹」です。

 

白茶はこの”六大茶”の中でもっとも簡単に作られていて、”揉捻”というお茶をもむ工程が入りません。

白牡丹は、大白種、水仙種の一芯二葉で作られます。

漢方では涼性に属すると考えられているため、暑い状態で飲んでも体を冷やすお茶と考えられおり、蒸し暑い季節に飲むと効果的です。また、夏バテや二日酔いに効果があると言われています。

 

香り高くすっきりとした味わいが特徴的です。

 

飲み方:お湯200ccに対して茶葉を3g〜5g程度入れて下さい。

  90℃程度のお湯を入れて抽出時間は1分が目安です。

  ”揉捻”の工程がない白茶は一煎目を捨てる”潤茶”をした方が抽出しやすくなり、おいしくいただけるようになります。