ビタミンB1

ビタミンB1とは?

 ビタミンB1とは、水溶性のビタミンで、チアミンとも呼ばれるビタミンの一種です。ビタミンB1は疲労回復のビタミンとも呼ばれ、糖質の代謝に不可欠なビタミンです。1日の栄養所要量は、成人男性で1.1mg、成人女性0.8mgです。

ビタミンB1のはたらき

 糖質代謝の過程でビタミンB1は、酵素の働きを助ける補酵素として働き、エネルギーを生み出すことに関わっています。

 糖質(炭水化物)は呼吸から取り入れた酸素を使って二酸化炭素と水に分解される過程でエネルギーとなります。この過程はビタミンB1を補酵素とする酵素により進行します。すなわち、この酵素はビタミンB1の助けがないと糖質を分解してエネルギーを作ることができません。

 ビタミンB1が不足すると、いくら糖質をたくさん摂取してもエネルギーに変えることができず、乳酸やピルビル酸などの疲労物質がたまり、疲れやすくなるのです。ビタミンB1の欠乏症である脚気が、疲労感やだるさを伴うのも同様の理由からです。

ビタミンB1が不足すると?

 ビタミンB1が不足すると、イライラなどの症状や、集中力の低下が起こります。

 私たちが脳や神経機能を正常に保つためには、十分なエネルギー補給が必要です。エネルギーが不足すると神経が正常に機能せず、精神的な不安定や、イライラなどを生じます。

 ビタミンB1欠乏症として代表的なものが、脚気とウェルニッケ脳症です。

 脚気は手足がしびれたり、疲労感、動悸、息切れ、食欲不振、むくみなどの症状がありますが、脚気と気づかずそのままにしていることもあります。

 糖質の多い食事をすると、ビタミンB1の必要量が多くなり、脂肪の多い食事だとビタミンB1の必要量は少なくてすみます。

 昔、白米ばかり食べていた日本人には脚気が多発していましたが、近年、日本人は脂肪を多く摂るようになったことと、食料事情が向上したことによって、脚気はほとんど見かけなくなりました。

 ウェルニッケ脳症は眼筋マヒや歩行運動失調、ケイレン発作、やがて昏睡に至る病気で、アルコールを飲み過ぎる人がかかりやすいと言われており、アルコール依存症との関係が注目されています。ビタミンB1による治療で、ある程度症状は回復しますが、コルサコフ病(記憶の錯誤、見当識の悪さ、作話などを伴う精神疾患)に移行してしまうと回復は難しいとされています。


アルコールを大量に飲む人は要注意

 アルコールを代謝するときにもビタミンB1が大量に消費されてしまいます。さらに、アルコールはビタミンB1の吸収を悪くしたり、排泄も加速させる事が知られています。そのため、アルコールを多く飲む人はビタミンB1が不足しがちになります。


ビタミンB1をとりすぎると?

 余分に摂取されたビタミンB1は、尿と一緒に速やかに排出され、体の組織や器官内に蓄積されませんから、過剰摂取による副作用は心配ありません。


ビタミンB1が多く含まれているお茶は?

ビタミンB1が多く含まれているお茶は次のようなお茶があります。

小豆茶

小豆茶

 小豆とは、マメ科ササゲ属の植物で日本では古くから親しまれています。栄養が豊富で、特にビタミンB1やカリウム、食物繊維が多く含まれております。

 抗酸化物質として有名なポリフェノールも含まれおりますので、アンチエイジング、動脈硬化の改善にも効果があります。


コーン茶

コーン茶

コーン茶(トウモロコシ茶)には、カリウムやミネラル、食物繊維、鉄分、リン、糖分、ビタミンB1、などの有効成分が含まれており、高血圧予防、便秘改善、貧血予防、むくみ改善、疲労回復、整腸作用、冷え性改善、利尿作用などの働きが期待できます。


はと麦茶

はと麦茶

ハトムギとは、南アジアを原産とするイネ科ジュズダマ属の植物で、漢方ではヨクイニンと呼ばれています。はと麦茶には、食物繊維、たんぱく質、カリウム、鉄分、ナイアシン、コイクセラノイド、ビタミンB1, ビタミンB2などの成分が豊富に含まれています。 これらの有効成分により、デトックス、美肌、生活習慣病の予防・改善、アレルギーの抑制、胃の健康を保つなどの働きがあると言われています。