風邪などの発熱時に「ヤロー」

今回も健茶薬醍醐で扱いのないハーブのご紹介です。

ヤロー


ヤローはギザギザしたノコギリのような葉をもつことから和名で”セイヨウノコギリソウ”と呼ばれています。

白く小さな花をたくさん咲かせる時期に収穫された地上部が、ハーブとして使用されます。学名(Achillea)は、ギリシア神話のアキレスが兵士の止血に用いたことからつけられたと言われています。

この伝説のとおり、収れん作用をもつ成分が含まれており、止血作用をもっています。

ほかにも血液に関係する作用として、末梢血管を拡張し、血流を良くすることから血圧を下げる効果があるとされています。

しかし、ヤローがもっともよく使われるのは、発熱時や風邪のときです。解熱、発汗作用と抗炎症作用があるので、発熱時には「エルダーフラワー」、「ペパーミント」とブレンドして、古くから使い続けられています。

発熱時は、ハーブティーを熱いうちに飲むことで、汗をかいて熱を下げ、汗と一緒に体の毒素も出してしまいます。

広い用途を持つことでも有名なヤローは、消化不良、お腹の痛み。食欲不振、胃かいようんばど小火器の不調のときにもハーブティーとして使われてきました。

また、女性特有の悩みを解消する作用としては、鎮痙作用により生理痛を和らげることが挙げられ、ほかにも出血量が多かったり長引く整理にも効果があります。

ヤローの抗炎症作用は、肌荒れに効果的なので化粧品にもよく配合されています。

フェイシャルスチームとして外から使えばニキビによく、治りにくい傷、炎症、かゆみ、かいようなど皮膚のトラブルには入浴剤、湿布として利用できます。

ハーブティーとして中から取り入れると利尿作用と発汗作用があるため、むくみや膀胱炎にも有効。体の不要物が外に出やすくなるので、もちろん皮膚をきれいにしてくれます。皮膚を美しくするために、外からも内側からも使える優れたハーブです。


参考文献

アース プランツ リサーチ オーガニゼーション監修(2005)『Herb Bible』扶養社


子宮収縮作用があるので、妊娠中は使用しないでください。